FIREムーブメント?30代までに6000万貯めるって無理じゃね?
今日こんな記事を見ました。
ミレニアル世代で話題!「FIREムーブメント」~カギとなる「4%ルール」とは~ - ニュース・コラム - Y!ファイナンス
要約すると、欧米の若者に20代、30代での早期リタイヤが広まっているとのこと。
そのためには6000万円貯めて、年間利回り4%で運用する必要があるそうです。
つっこみどころが満載の記事ですが、日本で30代で6000万円貯めるのは可能か考えてみました。
- 6000万円貯めるのに必要な年数と貯蓄額
- 年間300万円貯められる年収
- 日本の新卒で年収700万円は非現実的
- 4%の運用利回りをずっと続けられる保証は無い
- FIREムーブメント火付け役の世帯年収は1500万円
- 結論:日本では30代で早期リタイヤは非現実的
6000万円貯めるのに必要な年数と貯蓄額
この記事によると、投資によって年間240万円稼ぐには、6000万円を年間利回り4%で運用すると年間240万円稼ぐことが出来て早期リタイヤ可能とのことです。
30代までに6000万円貯めるって相当難しいですよね。
6000万円の貯蓄というのは、年間100万円貯めたとして60年、200万円貯めたとしても30年、年間300万円貯めてやっと15年で達成出来る数字です。
つまり大卒で22歳から働いたとして、年間300万円貯めてやっと37歳で早期リタイヤが実現出来るわけです。
年間300万円貯められる年収
年間300万円貯めるには年収700万円くらい必要です。
なぜなら税金と年金と保険で年収2割くらい引かれるので、手取り560万円になります。
その中から今回の前提である生活費240万円を使うと残るのが320万円です。
実際に現在年収700万円の僕でも年間300万円貯められていません。
年収700万円でも、独身でかなり節約を頑張らなければ年間300万円は貯められないでしょう。
日本の新卒で年収700万円は非現実的
日本の20代の平均年収は346万円、大企業に限っても400万円だそうです。
ちなみに僕の会社の新卒初任給は24万円なので年収432万円、残業を頑張れば年収500万ってところですね。
かなり節約して200万円貯められるかどうかってとこですね。
でも社会人になってすぐの若者がそこまで節約して200万円貯めて何の意味があるのか疑問です・・・
4%の運用利回りをずっと続けられる保証は無い
そしてたとえ6000万円貯められたとしても、年間4%以上の利回りを継続しなければならないわけです。
個人投資家の8割が負けていると言われている中で、4%の利回りを確保し続けるのは至難の業です。
まぁこれは負け犬の遠吠えなので年利4%で運用する方法があるのかもしれません。
FIREムーブメント火付け役の世帯年収は1500万円
ここまでで「現実的に考えれば無理でしょ」と思ったのですが、もうちょっと調べてみたらFIREムーブメントの火付け役のピートアデニーさんの事が書いてありました。
20代、30代でリタイアする「FIREムーブメント」が流行ってる | ギズモード・ジャパン
ピートアデニーさんは夫婦で各6万7000ドル(約750万円)のソフトウェアエンジニアだそうです。
夫婦合わせて750万円ではありません、各750万円です。合わせて1500万円です。
超勝ち組じゃないか!
世帯年収1千万円超えのパワーカップルってやつです。
しかも20代で750万円って日本で何人いるんだよ・・・
結論:日本では30代で早期リタイヤは非現実的
・日本の新卒の年収は良くても500万円
・共働きが必須だが日本では婚姻率が低下している
・年間利回り4%を維持し続けるのは難しい
日本でも早期リタイヤを目指している人はいますが、ほとんどが40代〜50代ではないでしょうか。
しかも独身で副業とかしながら節約ってパターンがほとんど。
ピートアデニーさんのように、自分も相手も高収入で早期リタイヤを目指して一緒に頑張ってくれるパートナーが見つかれば30代での早期リタイヤも可能かもしれませんが日本では難しいでしょうね。