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地域正社員はツラいよ、体験してわかった総合職との格差に驚愕!

僕は今、地域正社員という雇用形態で仕事をしています。

地域正社員とは、昔でいう一般職のようなもので、転勤の無い雇用形態の事です。

最近、働き方改革の影響なのかライフスタイルの変化なのか、転勤の無い制度を導入する企業が増えているようですね。

地域限定型採用、一般職採用、専門職採用、事業所採用、エリア採用など、呼び名はバラバラですが要するに「転勤の無い制度」です。

転勤が無いなんて羨ましいと思う人もいらっしゃるかもしれませんが、デメリットも沢山あるんですよ・・・

今回はそんな地域正社員で働いている僕がその実態を書いてみようと思います。

僕が地域正社員になったキッカケ

僕の場合、特に希望して地域正社員になったわけではありません。

転職活動をしていて、たまたま見つけた今の会社の求人案件が転勤なしの雇用形態でした。

ただし求人案件には「転勤無し」とは書いてなくて、「勤務地:神奈川」としか書いていなかったので地域正社員だという事には気づきません。

同じ時期に転勤ありの求人もあったらしいのですが、僕が転職活動で関東勤務を希望していたため求人リストに出てこなかったのかもしれません。

面接を受けて初めて「転勤が無い事」「総合職より給与が少ない事」を知りました。

給与が少ないとはいっても、内定後に提示された予定年収額は転職前より多かったので文句なし。

その時は「年収も増えたし、転勤も無いしラッキー」くらいにしか思っていませんでした。

実際に働いていて感じる事や総合職との格差

それでは実際に地域正社員で4年半働いてみて気づいた事や感じた事をご紹介します。

年収が低い

専門職は総合職より給与が2割弱少なく、37歳現在の年収でいうと100万円位違います。

おそらく将来はもっと差がつくでしょう。

出世が遅い、ある程度までしか出世出来ない

出世のスピードも同じ評価なら総合職の倍の年数がかかります。

評価制度そのものが違っているため、どれだけ優秀で評価が良くても総合職に勝つ事はありません。

仕事内容は総合職と一緒

名目上は総合職は転勤をして様々な職種を経験する、地域正社員は一つの勤務地で専門的な知識を身に着けるという事になっています。

しかし、同じ職場にいて明確に異なる仕事があるわけも無く、ほとんど同じ仕事をやっています。

モチベーションが上がらない

頑張っても出世しないし、給与も上がらないので仕事に対するモチベーションを保つのが難しいです。

出世競争に敗れた平社員ってこんな感覚なんですかね。

制度が不十分

僕の会社では希望すれば総合職になる事も出来ます。

しかしそれには一定以上のランクじゃないと出来ない、部長が認めないと駄目など、色々制限があります。

さらに評価制度も総合職より不明な点が多いです。

新しい制度だったり、選択する人が少ない制度なので、実験的な感じが否めません。

将来が不安

一つの場所で専門的なスキルを磨く、というと聞こえがいいですが、要するに同じような事しかしません。

転職市場では40歳以上の場合、管理職スキルが求められるそうです。

管理職になれない僕はリストラされたらどうなるのか不安になります。

転勤が無い事が唯一のメリットだけど・・・

転勤が無い事が唯一のメリットですが、これの恩恵を感じた事は4年半で一度もありません。

僕の会社の場合、普通の総合職でもそんなに転勤が多いわけでは無いので入社してから転勤していない人も沢山います。

特に中途採用の場合はあまり転勤辞令が出ていません。

傾向として優秀な人ほど転勤を命じられてる気がします、いわゆる栄転ってやつでしょうか。

転勤無しのために年間100万円以上の保険料

今のところ「転勤の無い制度」を選択した場合、「転勤のある制度」に比べて年収が低く、出世もしにくい、というのはほとんどの会社で共通だと思います。

いうなれば「転勤が無い」というメリットのために毎年100万円以上の保険料を支払っているようなものです。

あなたは「転勤しなくていいから毎年100万円給料下げますよ」と言われたらどう思うでしょうか?

転勤したくないから喜んで払います、と思える人だけ転勤無しの制度を選びましょう。

まとめ 転勤無しの制度は慎重に選ぼう

現状では働き方改革で転勤無しの制度を導入する企業がチラホラ出てきたという段階です。

新しい制度なので企業間で名前も統一されていないし、周りの理解もされにくい、年収も低いし、出世しにくい、とデメリットが多い。

特に新卒の頃から転勤の無い制度を選択してしまうと、同期との年収の違いにモチベーションが下がってしまうかもしれません。

2019年現在の日本では「転勤を経験してどうしても我慢出来なかった」「仕事以外に自分のやりたい事がある」「家族といる時間を大切にしたい」「年収が低かったり、出世しなくても、その分共働きで妻が稼いでくれる」など、明確な理由がある人が選択するべき制度なのかなと思います。

働き方改革や、雇用環境の変化により、日本の転勤制度はおかしいという意見が出てきていますので、近い将来、転勤無しが一般的になって年収や出世の違いが無くなってくれるといいですね。

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