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大企業の団体保険の月額保険料を大公開【個人保険より109万円も安い!】

みなさんの会社には団体保険(団体定期保険)というものがありますか?

僕の会社は大企業なので当然団体保険があります。今の会社に転職して初めて団体保険に入れましたが、個人で入る保険よりすごく安いです。

今回は団体保険についての説明と、個人で入る保険に比べてどのくらい安いのかを僕の会社の保険料を元に比較します。

団体保険とは

団体保険
団体保険とは、会社や官公庁等の団体に所属する者全体を保障する生命保険の一種である。団体と生命保険会社で直接契約を行い、単一の契約でその所属員が一括して保障されるようになっている。大量処理によって運営コストが節約できるため個人保険よりも安価に保障が得られることが多い。

団体定期保険
会社等で被用者の死亡保障を目的とした定期保険商品。保険期間は1年で、1年経過後には自動で更新される。
引用:生命保険 - Wikipedia

ウィキペディアで調べると団体保険には色々な種類があるのですが、今回は従業員が任意で払うタイプの団体定期保険を前提としています。

団体保険の保険料が安い理由

・福利厚生の一環である

企業が福利厚生の一環として実施しているので営利目的ではありません。そのため株主への配当などが無いため安くなります。

・多くの人が加入するため安い(スケールメリット)

契約人数が多いので、一人にかかるコストが少なくなり安くなります。

・加入する人の死亡率が低い

保険に加入する人が、企業で働けている人なので、不特定多数の人よりも健康です。
そのため、死亡率が低いので保険料を安く設定しています。

・保険営業の人件費がかからない

職場内でパンフレットを配ったり、社内ネットワークで勧誘する事により、保険営業員の人件費を抑えられます。

・事務手数料がかからない

給与天引きで集めた保険料を企業が一括で保険会社に収めるので、保険会社が保険料を回収する手間が省けます。

・配当金がある

後述する配当金によって余った保険料が戻ってくるため、実質負担額はさらに安くなります。

大企業の団体保険の保険料

月額保険料

僕が自社で契約している団体定期保険の月額保険料を公開します。

男性、保障額3,000万円の場合

契約年齢 月額保険料
15~35歳 3,030円
36~40歳 4,140円
41~45歳 5,730円
46~50歳 8,550円
51~55歳 12,960円
56~60歳 18,930円
61~65歳 27,840円

ちなみに自社が契約している生命保険会社は東京海上日動でした。

配当金の金額

配当金とは

生命保険の配当金とは、保険会社が事業を行っていくうえで発生した剰余金を契約者に還元するもの
生命保険は配当金がある「有配当保険」と配当金がない「無配当保険」に分けられる
引用:価格.com - 生命保険の配当金の仕組み | 生命保険の選び方・比較方法

団体保険は配当金が有る保険です。

僕が加入している団体保険の最近の配当金の結果です。

年度 年間支払い保険料 配当金 配当率
2015年 18180円 5227円 28%
2016年 24240円 11730円 48%
2017年 24240円 16556円 68%

なんと今年は16556円、年間支払額の68%も戻ってきました!

元々保険料が安いのにこんなに戻ってくるなんて凄いですよね。

ちなみにこれ以前の配当率は2014年38%、2012年49%、2011年62%、2010年48%となっており、3割~7割くらいが戻って来るようです。

個人保険との月額保険料の比較

団体保険がどのくらい安いのか一般的な個人保険と比較してみました。

比較対象は東京海上日動の個人で契約出来る定期保険と、価格.comで調べたら一番安かったライフネット生命の「かぞくへの保険」です。
※東京海上日動のホームページには55歳までしか記載されていなかったので、55歳までの比較です。

男性、保障額3,000万円の場合の月額保険料

契約年齢 団体定期保険 東京海上日動
個人定期保険
ライフネット生命
25歳 3,030円 7,620円 2,329円
30歳 3,030円 9,630円 2,704円
35歳 3,030円 13,200円 3,634円
40歳 4,140円 18,660円 5,275円
45歳 5,730円 25,410円 7,987円
50歳 8,550円 38,730円 12,151円
55歳 12,960円 60,120円 18,685円

東京海上日動で個人定期保険を契約するとこんなにかかるんですね、それが団体保険だと同じ保証でこんなに安いなんて大企業様様です。

ライフネット生命はさすがに安いですが、35歳からは団体定期保険の方が安くなっています。

さらに注目すべきは今回比較したどちらの個人保険も無配当という事です。

月額保険料だけでも安い団体保険なのに配当金が出るため、実際の負担額はもっと安くなります。

25歳から60歳までの35年間のトータルコストの比較

さきほどの表から25歳から55歳までのトータルコストを比較してみました。
※2018年11月6日追記:計算が間違っていたので修正しました。

団体定期保険:169万9740円 ※配当金を30%と仮定した場合
東京海上日動個人定期保険:1040万2200円
ライフネット生命「かぞくへの保険」:279万5100円
※ライフネット生命は10年更新での計算結果となっています。

なんと東京海上日動の個人保険と比べて870万円もお得になる事がわかりました。

ライフネット生命と比べても109万円お得です。

団体保険のその他のメリット

手続きが簡単

加入は会社で書類を書いて担当に提出すればOK、会社にいながら手続き出来るので楽です。

普通の生命保険会社だと加入時に健康診断の結果や医師の診断書が必要な場合もありますが、団体保険では簡単な書類にチェックを入れるだけです。

給与天引きで年末調整も簡略化されているので便利です。

団体保険のデメリット

転職や退職した場合は継続出来ない

当然ですが、転職した場合は継続出来なくなったり、継続出来ても条件が悪くなるのが普通です。
定年退職の場合は条件付きで継続出来る事が多いようです。

掛け捨て型で5年ごとに保険料が上がる

団体定期保険は定期という名前の通り1年更新の掛け捨て型です。

そして先ほどの表を見ても分かる通り、5年ごとに保険料が上がります。


年齢と保障金額に上限がある

加入出来る年齢が退職年齢に合わせて65歳くらいまでに設定されている事が多いです。

かけられる保険金にも上限があります、僕の会社の団体保険は4000万円が上限です。

普通のサラリーマンなら4000万円もかければ十分かと思いますが、子供が沢山いる方とかは少し不安かもしれませんね。

団体扱いとは違うので注意

団体保険は団体契約とか団体定期保険と呼ばれる事もありますが、団体扱いとは違うので注意して下さい。

団体扱いの保険というのは、個人で契約している保険を会社が給与天引きにして払ってくれているだけです。

会社の敷地内で色々な保険会社のお姉さんが勧誘しているのがこちらです。

「団体扱いになってお得ですよ」というのが勧誘文句のようですが、団体保険より全然高いです。

その保険会社と普通に個人で契約するよりは多少安いのですが、ネット系生命保険の方が安いです。

団体保険まとめ

・団体保険はどの個人保険よりもお得

・転職すると継続出来ない

・団体扱いとは違うのでよく確認しよう

団体保険は社内ネットワークやパンフレットでしか目にする機会が無いため(だから安いのですが)忙しく働いているとついつい詳しい事も調べずに未加入になるかもしれません。

しかし、団体保険はどの企業でも実施しているわけではない貴重な保険です。

僕も今の大企業に転職して初めて団体保険というものに加入しました。

皆さんも自分の会社で団体保険を実施していたら加入を検討してみて下さい。

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