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【ゆうゆうを読んで痛感】これからは老後も働くのが普通になる、悠々自適な生活は諦めよう!

先日、一週間ほど子供の付き添い入院をしました。

wifiも無いので、仕方なく病院の雑誌を読んでいました。

しかし、その病院の雑誌はほとんどお年寄り&女性向けのもの・・・

そんな中で目に留まったのが、「ゆうゆう」という雑誌の「年金世代のお金の使い方、稼ぎ方とは?」という特集。

ビジネスマン向けの雑誌のマネー特集は読んだりするのですが、50代以上を対象にした雑誌のマネー特集というのはどんな事が書かれてるのかなと。

結論から言うと、若い世代向け雑誌が「投資!投資!」とアホみたいに連呼しているのに比べて、年金世代は「今ある貯蓄を節約でまかなって、足りない分は働け」という傾向にあるようです。

僕が子供の頃は年金で悠々自適な生活、というのが老後のイメージだったんですけど時代は変わりましたね。

今回は「ゆうゆう」の年金世代のお金の使い方、稼ぎ方とは?を読んでみて感じた事をまとめました。

雑誌「ゆうゆう」の内容

1. 荻原博子さんと生活研究家の阿部絢子さんの対談

まず経済ジャーナリストの荻原博子さんと生活研究家の阿部絢子さんという人の対談が載っていました。

阿部さんは生活研究家の仕事が減ってきたため、64才からドラッグストアで薬剤師として働きはじめたそうです。

薬科大出身で薬剤師の資格を持っていたけど、薬剤師として働いた経験は無し。

薬の事を1から勉強しなおさないといけないし、一般薬の販売、レジ打ちやポップのつけかえ、品出しも行わなければならないため最初は大変だったそうです。

しかし、続けてみるとだんだん仕事が面白くなってきたそう。

薬剤師の仕事は週二回17時から22時 月8万円の収入。

阿部さんはドラックストアで働いてみてこう思ったそうです。

「仕事はやってみないとわからないからあまり選り好みしないでとりあえずやってみるといいと思います。

どうしても無理だと思ったら辞めればいい。

60歳以上でもハローワークを訪ねたり、シルバー人材センターに登録するのもいい。

年金世代は年金の下支えがあるから、「ちょっと働く」でいい、少し働くだけでゆとりが出来る。

今までは体力的に高齢者では難しかった事が技術や道具の進歩で出来るようになってくる。」

荻原さんは「老後は病気や介護、生活費の不足などのいざという時に備えて、持ち家の一人暮らしなら1000万、夫婦なら1500万円程度は取っておくべき。」と言っていました。

2.うっかり貧乏に注意!不安を解消するお金の知恵

次に「不安を解消するためのお金の知恵」というのが載っていました。

うっかり貧乏度テスト

次の項目にいくつ当てはまるかで、老後うっかり貧乏になるかどうかが分かります。

1年金生活なのに、借金が残っている
2自分の資産を把握していない
3「掘り出し物」「ワンランク上」という言葉に弱い
4孫が可愛くて、予算以上にプレゼントしてしまう
5礼服を3着以上持っているのに、新調したい
6通信販売が好きで買うが、使わないものが多い
7いざという時の為に生命保険に沢山入っている
8クレジットカードをよく使い、キャッシングした事っもある

0-1家計は健全このままキープ
2-3無駄は小さいうちにカット
4-5「うっかり貧乏の兆候あり」
6-7浪費がかさみパンク寸前
8すでに破綻家計!?

うっかり貧乏にならない5か条

その1人に頼らずお金は自分で回すべし

その2借金の前に生活費を削るべし。現金払いが〇

その3家計の引き締めにはレコーディング(記録化)が効く

その4「自分へのご褒美」は本当に頑張った時のみ

その5夫とは数字を共有し、退職金の目減りを抑える

どうでしょうか?耳が痛いなと思った方は見直さないと老後うっかり貧乏になってしまいますよ!

その後は読者実例で、年金生活の方の暮らしぶりが紹介されていました。

60歳を過ぎて医療費修繕費が増加。パート代を目的別貯金し、年金は貯蓄へ回している西原さん62歳。

年金収入は夫婦で10万円以下。ムダをとことん省いて明るい節約生活をしている佐々木さん68歳。

今は何とか年金で生活できているけれどこれからお金の不安をどうしたらいいの?という丸谷さん68歳。

最後の丸谷さんに対してはフィナンシャルプランナーがアドバイスしていました。

ファイナンシャルプランナーアドバイス

・総資産を洗いだし今後の資金計画を立てる
・今のペースで貯金を切り崩しても大丈夫かどうかは夫婦の総資産と平均寿命までの年数で決まる
・将来の介護の可能性まで視野に入れて資金プランを立てておこう

丸谷さんのやるべきこと
1夫婦の持っている資産をお互いにオープンにする
2自分があと何年生きるか考えながらお金を計算する
3老後の住宅と、介護について希望を具体的に話し合う
4急な支出について先々まで計画的に考える
プランが決まったら、貯蓄の使い道を考える。

以上を計算して貯金が不足しそうなら、家を売却してマンションに住み替える。車を手放す。などを行って急な支出を減らす事が大切だそうです。

紹介されていた読者は、節約を頑張っている方や、貯蓄がどんどん減っていって不安だという方ばかりで、悠々自適な生活を送っていますという方は全然いませんでした。

3.お年寄りでも続けやすい節約術紹介

次に、いつの間にかお金がなくなっている!を防ぐには?という事で、続けやすい節約術が載っていました。

まずは節約出来る人、出来ない人診断

・節約出来る人の傾向
新しい事を取り入れるのが楽しい
アイディア料理が得意
気が付いたらすぐにメモをとる
支払の明細書はよく見る
スイッチのオンオフをまめにする

・節約出来ない人の傾向
つい「面倒くさい」と思ってしまう
引き出しやタンスの中がゴチャゴチャしている
安いものは何でもまとめ買いする
「ついでに」何か買う事がよくある
朝起きたら、すぐにテレビをつける

あなたはどちらでしょうか?節約出来ない人なら次の節約術を実行しましょう!

食費の節約7つのポイント

・米を買うなら電子マネーのサービスデーに
・料理中の「あれ買わなきゃ」はすぐにメモ
・めったに使わないスパイス類はムダ買いの元
・お徳用、半額、食品のセール品に飛びつかない
・調味料などのストック食材はPB商品を活用
・レジ脇の甘いものには手を出すな
・あるとつい飲みすぎるお酒はまとめ買いしない、まとめ買いするなら飲む分だけ冷やす

光熱費の節約

・遮熱カーテン、内窓で冷房効率をアップ
・家電製品を買うなら5月と9月がねらい目
・型落ち製品は後期ロットで生産されるため不具合が少なく、価格の割に性能が良い。
・テレビを時計やBGM代わりにしない
・便座の暖房、夏は消そう

スマホ、携帯代の節約

・アプリはむやみにダウンロードしない
・契約時のサービスアプリは解約する

4.年金生活のお付き合いのお金

次になかなか減らせないのが悩みの種、お付き合いのお金について書かれていました。

年金生活者のお付き合い費のアンケートでは「負担が大きい、減らしたい」という切実な声が多いそうです。

1年間でお付き合いの費用はいくらかかった?

0円 1人
~10万円 18人
~20万円 17人
~30万円 4人
~40万円 3人
~50万円 2人
50万円超 2人
不明 3人

お付き合いのお金を負担に感じますか?

かなり負担 46%
時々負担 38%
どちらでもない 8%
負担ではない 8%

お付き合いのお金1回あたりにかける金額は?

最多 最小~最高
孫の誕生祝い 1万円 5000~10万円
孫の入園・入学祝い 1万円 1万円~10万円
おいやめいの結婚祝い 10万円 1万円~15万円
孫の節句祝い 3万円 5000~10万円
知人の結婚祝い 1万円 5000~3万円
孫のお年玉 1万円 5000~3万
孫のクリスマスプレゼント 5000円 3000~3万円
知人の病気見舞い 1万円 3000~1万円
親への病気見舞い 1万円 3000~5万円
知人や友人への香典 1万円 3000~1万円
親戚への香典 1万円 3000~3万
お中元やお歳暮 5000円 3000~2万円

「負担だけど、どうにもできない」という人が一番多いようです。
これに対してマナーデザイナーの方は、「体裁や相場を気にしすぎるのはやめよう。相手を思う気持ちとアイディアがあればお互い幸せです。」との事でした。

老後になると、ご祝儀の金額も増えるし、友人が亡くなって葬式も増えます、それに子供や孫へのお小遣いも増えるので大変です。

最近は「終活年賀状」なんていう年賀状を辞める人も増えているようです。

顔が広いのは良い事ですが、義理で付き合ってる人とかは徐々に距離をおいてみるのもいいかもしれません。

5.「お金の不安」どうしたらなくなりますか?

最後に読者のお金の不安に付いて解決のアドバイスが書いてありました。

不安1.家計簿をつけていません。

家計管理は家計簿にこだわらなくてOK。大切なのは年間の赤字額を把握すること。そのためには貯金簿がおすすめ。

貯金簿とは

銀行口座(金融機関)の残高を3ヶ月に1回記録したもの。
年4回集計すれば1年間の正確な貯蓄の増減額が把握できます。
これなら家計簿が苦手な人にも無理なく続けられます。
金融機関を減らしておくとさらに管理しやすくなります。

STEP1 「貯金簿」でお金の減り方のペースを知る。
STEP2 95歳まで生きるとしてあとどれだけお金が減るかを知る。
STEP3 足りない場合は、「家の住み替え」や「車の売却」など大きな支出から見直す。決して株などのリスク商品には手を出さない。
コツは金融機関の数を減らし、年4回貯金簿を付ける。資産不足を埋めようとしてリスク商品に手を出さない。

不安2.この先の医療費の事が心配です。

60代になってからの医療保険は「お守り」と心得て。
入るならポイントをしぼって負担の少ない保険を選びましょう。
「高額療養費」「高額介護サービス費」「高額医療・高額介護合算療養費制度」など公的制度でだいたいカバー出来る。
治療が長期におよび費用がかさみがちなガンのみに備えるなどが効果的です。

不安3.夫が亡くなったら年金生活はどうなるの?

自分のもらえる年金がいくらになるのか、年金事務所で調べてもらいましょう。
年間で年金受取額が100万円以上減り家計の見直しが必要になる事もある。
年金事務所で事前に把握して、困るようなら夫が生きているうちに相談して対策をとろう。

雑誌「ゆうゆう」を読んで痛感した事まとめ

「ゆうゆう」ってタイトルは悠々自適な年金生活から取ったのでしょうが、「ゆうゆう」を読めば読むほど今のお年寄りは大変なんだな、悠々自適なんて夢のまた夢だな、という事を痛感しました。

皮肉なもんですね。

すでにお金が無くて働いている老人が増えているわけですから、僕ら(30代)が年金を貰える年齢になるころには年金をもらいながら働くのが普通になるでしょう。

この本を読んで益々老後のためにお金を貯めておかなきゃなと実感しました。

若い人やビジネスマン向けの雑誌って大抵、「投資」や「ガジェット」や「ライフハック」とかお金を消費する特集が多いですからね。

意外と節約についてはお年寄り向けの雑誌の方が詳しく書いてあるのかな?

たまには自分とは関係ない世代の雑誌を読んでみるのも良いものですね。

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