日経225オプション取引を副業に勧めない理由
僕は日経225オプション取引(以下オプション取引)も経験したことがあります。
日経先物をやっていた流れでオプション取引の事を知り、やってみました。
オプション取引をやってみてわかった事、なぜ副業にお勧めしないのかをご紹介しようと思います。
日経225オプション取引とは
日経225オプション取引(にっけい225オプションとりひき)とは、日経平均株価(日経225)を原資産とするオプション取引。大阪取引所に上場されている。
日経225先物取引と並んで、日本を代表するデリバティブ取引であり、現在日本で最も活発に取引されているオプション取引である。証券会社の広告等に記載されている「オプション取引」は、ほとんどがこの「日経225オプション取引」のことを指す。
引用:「日経225オプション取引」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
冒頭の部分だけだと何をするのか書いてませんね。
オプション取引とは「取引する権利を売買する」事です。
同じような取引に先物取引があり、こちらを例にするとわかりやすいです。
あなたは来月発売される2万円の新型ゲーム機を1万9千円で予約したとする。(キャンセルは出来ない)
しかし実際に発売されると大人気で2万2千円まで価格が上昇しました。
この場合あなたは3千円得をしたことになります。
しかし逆に人気が無くて1万8千円で売り出されました。
この場合、あなたは千円多く支払わなければならないので損をします。
これが先物取引です。
先物取引は実際にお金を払うのに対してオプション取引は新型ゲーム機を買う権利を売買します。
2万円の新型ゲーム機を1万9千円で買う権利が千円だとします。
これをプレミアムと呼びます。手数料のようなものですね。
先ほどと同じように新型ゲーム機が2万2千円になった場合、3千円引くプレミアム千円なので、あなたは2千円得をします。
しかし、今回は新型ゲーム機が1万8千円になった場合、あなたは手数料千円を払ってキャンセルする事が出来ます。
これがオプション取引です。
買い手と売り手の違い
これだけ書くと、オプション取引の方がいいように見えますが、今回の場合は新型ゲームが2万円で発売された場合、手数料千円を払っているので千円損してしまいます。
これまで買い手の視点に立って例を説明しましたが、もちろん売り手も存在します。
先ほどの例だと、オプション取引の買い手はプレミアムを払っているので、価格が横ばいの場合でも損をしてしまいます。
逆に売り手は横ばいの場合でも利益を出すことが出来ます。
まとめると
・オプションを買い手 利益は無限大で損失は限定的、しかし価格が大きく動かないと利益にならないので負けやすい。
・オプションを売り手 利益はプレミアムのみで損失は無限大、しかし価格の変動が無くても利益が出るので勝ちやすい。
これにさらにコールポジションとプットポジションというのがあり、
コールポジションの買い、コールポジションの売り、プットポジションの買い、プットポジションの売り、と4パターンあるのですが、それも説明すると長くなって難しくなるので止めておきます。
日経225オプション取引を副業に勧めない理由まとめ
・買いはローリスク・ハイリターンだけど中々利益が出ない、売りは利益が出やすいがハイリスク。どちらのポジションも一長一短で難しい。
・数か月で必ず決済しなければならないため、長期投資出来ない。
・株のように配当も出ないので保有しておくメリットも無い。
以上の理由で僕はオプション取引を副業に勧めません。
もっと勉強すれば4つのポジションを組み合わせて幅広い取引が可能らしいのですが、そこまで勉強する気になれませんでした・・・
株やFXは値段の上下を当てるだけで良く、10年でも20年でも保有する事が出来るため、ほとんど手間がかかりません。
オプション取引は数か月で必ず決済しないといけないので手間がかかる事も副業にオススメ出来ない理由です。
どうしても日経225オプション取引に興味がある人はまず日経225先物取引からやってみるとわかりやすいです。
ちなみにこの日経225オプション取引は仕組みが複雑なためか、必勝法をうたった情報商材ブログがとても多いです。
こちらに日経225オプション取引のブログを調査した結果をまとめたので興味がある方はご覧ください。